クライアントはミャンマー人!?

キャリアコンサルタントが見た世界

私は、ちょっと変わったキャリアコンサルタントかもしれません。

なぜなら、クライアントの多くは外国人だからです。

外国人と言ってもさまざまな国がありますよね。

私が担当しているのはミャンマー連邦共和国です。

 

ミャンマーはまだまだ国内産業が未成熟で簡単に仕事に就くことができません。

エリートと呼ばれる大学を卒業した人でも、その人の能力に見合った就職先を見つけることは大変です。

もしかして、エリートという表現に違和感を持つ方がいらっしゃるかもしれません。

ミャンマーで大学を卒業する人は、同じ年に生まれた人数を母数にすると、ほんの8%ほどです。

約50%ほどが大卒者である日本と比較すると、その難しさは一目瞭然でしょう。

そんな難関を突破しているにもかかわらず、就職状況が厳しいのです。

就職が厳しいのは、大卒者だけではありません。

高校の卒業生も同じです。

そもそも仕事自体が少ないのです。

 

私は、初めてミャンマーを訪れたときに、チョウさんと出会いました。

昔の話になりますが、チョウさんも、大学を出たにもかかわらず仕事に就くことはできなかったそうです。

チョウさんが国立ヤンゴン大学を卒業した当時、ミャンマー(ビルマ)は軍事政権下にありました。

民主化を求める学生や市民は、軍事政権によって弾圧されていた時代です。

そのような状況で、ミャンマーで生きていくことはとても大変だったのです。

だから日本へ向かったのだと、チョウさんは教えてくれました。

 

そんなチョウさんと、私は親しくなりました。

日本でも頻繁に会うようになりました。

彼から、ミャンマーの歴史や実情を教えてもらっているうちに、ある思いが湧いてきました。

私でも、日本とミャンマーのために、何かできることがあるかもしれない。

ここから、ミャンマーとのつながりが深くなっていきます。

今では、日本語学校の経営にも携わるようになりました。

 

さて、今回は、私のビジネスパートナーであるチョウさんをご紹介します。

チョウさんは、25年以上前に海を渡って日本にやって来ました。

今では日本とミャンマーを行ったり来たりしています。

合気道歴25年、ミャンマー国内最高段位の持ち主。

ミャンマー合気道協会の会長を務めています。

 

とにかく彼は、大きな愛で人と接します。

日本人男性が口にすることが苦手な言葉…

チョウさんは、この言葉をよく使います。

この人はイタリア人かフランス人かと錯覚するくらい、愛を説きます。

おかげで私は愛の感染症を患いました。

完全に彼の影響です。

 

あの、勘違いしないでくださいね。

おっさんずラブじゃありませんよ!

違いますよ!

人に優しく、人を大切にする。

普遍的な人間愛のことですからね。

 

共同経営者

右がチョウさん。大きく開いた胸元が愛の深さを感じさせる。

Kyaw さんの合気道

ミャンマー国内最高段位のチョウさん。ミャンマー合気道協会の会長です。

 

ミャンマーには、ビジネス上見えない壁が存在します。

例えて言うなら、日本女性にとっての「ガラスの天井」でしょうか。

外国人が入っていくことが難しい世界が存在しています。

過去世界から背を向けられ孤立した経験を持つ国です。

それでも逞しく生き抜いてきた。

こうした歴史的背景が、時に来る者を拒みます。

人種、信条、国籍、国境を越えて行うビジネスの難しさは、その国の歴史そのものにあるように感じます。

幸い、私はミャンマーのことやミャンマー人との付き合い方を彼から学んでいます。

言ってみれば、彼は先生のような存在です。

彼との出会いがなければ、私がミャンマーと深いご縁を持つことはなかったでしょう。

 

さてさて、日本語学校を経営することになったというお話です。

私たちは、ヤンゴンにある学校を買収しました。

契約調印式

日本語学校の経営権を譲り受けました。

日本語学校

愛があれば何でもできる。イチ、ニッ、サン、ダー!

日本語学校

みなさんのキャリアを応援します。

 

この学校では、日本語とビジネスマナー、希望している就労職種に必要な知識を学ぶことができます。

私はキャリアコンサルタントとして、日本でキャリアを築いていくためには何が必要かを教えることになっています。

ミャンマーのような発展途上にある国の人材には、日本で働くルートがいくつかあります。

入口が違えば、出口が違ってきます。

それは、人生が変わるとも言えます。

なので、キャリア教育はとても大切だと考えています。

他にも、身につけておくべきことがいろいろあります。

  • どのような在留資格で働くのか?
  • 外国人として守らなければならない法律は何か?
  • 労働者としてどのような権利が与えられているのか?

このようなことも教えていく予定です。

日本語だけ覚えれば何とかなる世界ではありませんからね。

途上国から来た外国人として、搾取されてはいけません。

外国人であっても日本の憲法上人権が認められているのですから。

ミャンマー人の誇りを持って、胸を張って堂々と生きてほしいのです。

日本語学校

真剣な眼差し…。頑張ってますね。

大丈夫です。

もちろん、忘れてなんていませんよ。

契約書を作成すること。

コーチ、カウンセラー、キャリアコンサルタントの皆さんのために働くことも、私の大事な仕事です。

いつの日か、外国人材のフィールドで、お仕事をご一緒できたらすばらしいですね。

 

 

Author
このブログの執筆者
西ヶ谷 紀之
国家資格キャリアコンサルタント・社会保険労務士・行政書士
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