イソップ「3人のレンガ職人」をめぐる冒険 エピソード1

イソップ寓話「3人のレンガ職人」はどこに?

『3人のレンガ職人』のお話をご存知でしょうか。

キャリアコンサルタント、キャリアカウンセラーの方は、人材育成やキャリア教育という観点から、きっとご存知のことと思います。

もちろん、コーチ、カウンセラーの方でもご存知の方はいるでしょう。

 

私は「なんか聞いたことがある」程度で、はっきりは認識できていませんでした。

ある日、ブログのネタを探していました。

仕事への取り組み方をテーマにして調べていたとき、ふとその話のことを思い出しました。

あの話って何だっけ?

 

検索してみると、私が知りたがっているお話は「3人のレンガ職人」であることが分かりました。

Googleで「3人のレンガ職人」で検索してみると、2,000,000件以上ヒットします。

実に多くのイソップ寓話の「3人のレンガ職人」が紹介されているのです。

教育関連企業、社員教育企業、学校の校長先生、経営コンサルタント、税理士、弁護士。

さまざまな職業の方が「3人のレンガ職人」を引用されています。

 

どうやら、原典はイソップ寓話(童話)であることも分かりました。

イソップ…。

原典があるのなら、それを読んでみたい。

本を借りて読んでみよう。

そう思い、私は図書館に向かいました。

まさか、ここから大冒険がはじまろうとは、このときは夢にも思いませんでした。

 

ひとまず、図書館では『イソップ寓話集』 (岩波文庫:中務哲郎訳)を借りてきました。

さっそく読みはじめます。

いろいろな動物が主人公として登場するショートストーリーが470話ほど収められています。

一つ一つ読んでいき、全ての物語に目を通しました。

しかし、「3人のレンガ職人」の話はありませんでした。

そんなはずはない。

ネットでは「イソップ寓話(童話)の~」と引用されているのです。

かならずあるはずです。

もう一度読み直してみました。

でもやっぱり見つかりません。

なぜだ…。

 

実は、イソップ寓話というのはたくさんあるんですね。

知りませんでした。

そこで、図書館のイソップ寓話(物語)関連本を含めて探してみることにしました。

もちろん可能な範囲で。

この際、こども向けの本も読んでみました。

 

でも、見つかりません。

じゃあ、これならどうだ?

これにも載ってない。

ってことで、国立国会図書館のサイトでも検索してみました。

でも、ない!

なぜなのー?

結局、「3人のレンガ職人」が載っている本を見つけることはできませんでした。

 

図書館を巻き込む騒動に

こんなに有名な物語なのに探し出せないとは。

こうなったら…。

ますます読んでみたいという気持ちになってきます。

絶対見てやる!

袋とじだと見たくなる…、私は若い頃に持っていたあの気持ちを思い出しました。

闘志が湧いてきました。

私の三人のレンガ職人をめぐる冒険はこうして始まりました。

 

冒険には仲間が必要だ。

仲間を探さなければ。

そこで、はじめて図書館のレファレンスサービスを利用することにしました。

職員の方に概要を説明したところ、探していただけることになり援軍を確保しました。

 

さっそく数冊用意していただきました。

でもやっぱり見つかりません。

なかなか手強いのです。

職員さんは、探し出すには少し時間が必要とのことだったので、‟捜索願”を出してお任せすることになりました。

しかも、さらに職員の方を動員して。

 

行政サービスとはいえ、図書館を巻き込む騒動になっている。

こんな展開は予想していませんでした。

職員さんとしても、プロ意識が刺激されたのか、捜査網が広がっていきます。

もう安心だ。

専門家が探すのだから発見されるのは時間の問題だろう。

そう思っていました。

 

イソップ寓話の中に3人のレンガ職人の話はない!?

後日、職員の方からお電話をいただきました。

回答は、私の予想を裏切るものでした。

「イソップ寓話の中に3人のレンガ職人の話は見当たらない。」

職員さんもこの話をご存知で、当初は簡単に見つけられると思ったそうです。

しかし結果は…。

 

私は不思議な気分になりました。

あれだけネットで引用されているのに、「見当たらない」という回答があり得るのでしょうか。

にわかには信じられません。

しかし、図書の専門家が時間をかけて探した結果なのです。

これは敬意を持って受け止めざるを得ない。

私は職員さんに感謝を伝え電話を切りました。

 

そんなことがあるのでしょうか。

ネット上では実に多くの方が引用されています。

ある中学校では、校長先生のメッセージをPDFで掲載しています。

しかも多くのサイトで「イソップ寓話(童話)の~」と引用されているのです。

それなのに、なぜ見つからないのか。

これだけ有名な話がなぜ…。

 

これは一体どういうことか。

もしかしたら、パンドラの箱に近づいてしまったのだろうか。

パンドラの箱であれば、開けてはいけない。

しかし、このまま「はい、そうですか」と引き下がるのも面白くない。

 

そうごちゃごちゃ考える私に、職員さんはある可能性を教えてくれていました。

三人のレンガ職人をめぐる冒険は続きます。

 

Author
このブログの執筆者
西ヶ谷 紀之
国家資格キャリアコンサルタント・社会保険労務士・行政書士
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