「3人のレンガ職人」はイソップ寓話に存在しない!?

「3人のレンガ職人」をめぐる冒険 エピソード2

「3人のレンガ職人」探しは他力本願に。

行政サービスを利用し、図書館の職員さんに捜索願!?を出し、結果を待つ。

後日いただいた回答は、

「イソップ寓話に3人のレンガ職人の話は見当たらない」

というのが、前回までのお話です。

 

専門家にお任せしたので「見当たらない」という回答は予想外でした。

しかも、限りなく100%に近い確率で「ない」というものでした。

「ない」という結論は、下記が根拠のようです。

  • 基本的にイソップ寓話は動物を主人公にしていること
  • 2000年前に物語が作られた時代背景を考えると大聖堂や教会は存在しないこと
  • 以前も都内の図書館に同様の問い合わせがあって探したが見つからなかったこと

 

「ない」ことを証明することは、悪魔の証明と言われ100%立証することは極めて困難です。

ただ、専門家が根拠を持って回答している。

それなりに納得できるものではある。

でも、これだけでは納得し兼ねる…。

そんな私の気持ちが分かるかのように、職員さんはあるお話を教えてくれました。

そして、これは、私を十分納得させるものでした。

 

原典はドラッカーの「マネジメント」3人の石工の話

職員さんは、イソップ寓話(童話)にないと分かった後も、一生懸命探し続けてくれていました。

そして教えてくれました。

実は、P.F.ドラッカーの著書に似た話があると。

さすがです。

 

その本はドラッカー名著集14『マネジメント 課題、責任、実践 中』(ダイヤモンド社:上田惇生訳)です。

この本の70ページに次の文章が記載されています。

 

 三人の石工の話がある。何をしているかを聞かれて、それぞれが「暮らしを立てている」「石切りの最高の仕事をしている」「教会を建てている」と答えた。第三の男こそマネジメントの人間である。

 

この文章を読んだとき「3人のレンガ職人」の話に極めて似ていると感じました。

ネットに掲載されている多くのストーリーでも、第三の男は「教会」または「大聖堂」を建てていると答える話がほとんど。

 

ただ、旅人も出てきません。

レンガ職人も出てきません。

出てくるのは石工です。

ストーリーも100字以内に収まる驚きの短さです。

 

もしかしたら、これが原典なのかもしれない。

この極めてシンプルな骨組みに肉付けしていくと、ネットのようなストーリーになる。

私はそう思いました。

この本は、これまでに出版されたものを名著シリーズとしてまとめられたものです。

『マネジメント』自体は、出版されてから50年以上の年月が経っています。

ドラッカーといえば、一時期ブームにもなりました。

 

「イソップ寓話(童話)」ではなく「ドラッカー」

「三人のレンガ職人」ではなく「三人の石工」

 

私はこの冒険を終えようと思い、再度Googleで検索してみました。

「ドラッカー 3人の石工」と。

なんだ、そうだったのか。

私は、落胆と安堵が混ざり合った不思議な気分になったのでした。

 

 

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このブログの執筆者
西ヶ谷 紀之
国家資格キャリアコンサルタント・社会保険労務士・行政書士
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