第1章

3 誰でも簡単にはじめられて楽にお金を稼げる!?

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リッチー先生:まず、あおいさんが認識している課題を上げてみましょう。

 

①セッション当日のキャンセル

②セッション予定日時の変更

③申込直後のキャンセル

④コーチングの結果に対するクライアントの不満

⑤中途解約による返金

⑥売上の確保

⑦不安によるセッションへの影響

⑧契約書に対する信頼

⑨契約内容を説明することに対する自信

 

リッチー先生:こんな感じでしょうか。

あおいさん♪:はい。たくさんありますね。

リッチー先生:大丈夫ですよ。実はですね、①~⑨までの課題については、ほぼ全て簡単に解決します。

あおいさん♪:え?本当ですか?

リッチー先生:本当です。あおいさん、こちらを見てください。

 

 

 

あおいさん♪:こっこれは…。

リッチー先生:私が実際に使っている「契約書」と「同意書」です。

あおいさん♪:(ダサっ…)ちょっとデザインがイケてないですね。

リッチー先生:これは単なるカバーに過ぎません。大切なのは中身です。契約書の中身自体はイケてるので安心してください。今見ているのはコーチ専用です。他にも、カウンセラー専用の契約書・同意書、キャリアコンサルタント専用の契約書・同意書もあります。キャリアコンサルタント用には企業と契約するときに使う法人契約用の契約書もあります。企業と個人では契約内容が異なりますからね。

あおいさん♪:コーチ、カウンセラー、キャリアコンサルタント、この3つに対応した契約書があるんですね。しかもキャリアコンサルタントは企業法人用まで。

 

 

リッチー先生:そうです。これも私がキャリアコンサルタントとして、実際に企業や医療機関と契約するときに用意したものです。以前、厚生労働省の助成金に「人材開発支援助成金制度」がありました。その中に「セルフ・キャリアドック」というものがあって、従業員の職業能力を高めたり自律したキャリアを形成することを目的に、政府がキャリアコンサルティングの導入を企業に働きかけていた時期がありました。そのときに作ったものです。

あおいさん♪:政府がキャリアコンサルティングの導入を後押ししていたことがあったんですね。

リッチー先生:そうなんです。

あおいさん♪:あの、コーチ専用の契約書の中を見てもいいですか?

リッチー先生:もちろんです。どうぞ。

あおいさん♪:すごーい。かなり詳細ですね。

リッチー先生:よくあるA4用紙1枚ペラの契約書ではありません。契約書の方は、3,800字ほど。同意書の方は、700字程度で書かれています。

あおいさん♪:でも、そんなに細かく規定する必要があるんですか?

リッチー先生:良い質問ですね。では、ちょっと考えていただきたいのですが、エステティックサロン、美容医療、語学教室、家庭教師、学習塾、パソコン教室、結婚相手紹介サービス、これらのビジネスに共通することがあるんですが、それが何か分かりますか?

あおいさん♪:えー、美しくなるためのもの、語学や勉強ができるようになるもの、パソコンができるようになるもの、結婚相手が見つかるもの…。うーん、全部に共通することが何かは分かりません。

リッチー先生:ちょっと難しいですよね。実は、これらのビジネスは全て、特定商取引法の「特定継続的役務提供」取引に該当し、法律で特別の規制がかけられているビジネスなんです。

あおいさん♪:トクテイケイゾクテキエキムテイキョウ?

リッチー先生:そうです。この特定継続的役務提供とは何かと言うと、役務(サービス)の提供を受ける人の身体の美化、知識・技能の向上などの目的を実現させることをもって誘引されるが、その目的の実現が確実でないという特徴を持つ有料サービスのことをいうんです。

あおいさん♪:「知識・技能の向上などの目的を実現」とか、「その目的の実現が確実ではない」という点は、コーチングと似ているような気がしますね。

リッチー先生:いいところに気が付きましたね。

あおいさん♪:でも、なぜ特別の規制がかけられているんですか?

リッチー先生:実はこれらのビジネスは、「思っていた内容と違う」「説明されたことと違う」「聞いていた話よりお金がかかる」「お金を返してもらえない」といったトラブルがめちゃくちゃ多いんです。裁判に発展するケースもたくさんあります。こうしたトラブルで泣くのは消費者です。これ以上不幸を生み出さないようにするために、国は法律を作って規制をかけることにしたんです。特徴的なのは、書面交付義務です。とくに契約書を交付する義務では、契約書面に記載すべき事項が決まっています。なぜ決まっているかと言うと、消費者にとって大切なことは文章にして必ず見えるようにしておかないと、言った言わないの揉め事が大きくなってトラブルに発展する可能性が高いからです。

あおいさん♪:たしかに、エステとか美容整形とかトラブルが多いですよね。でも、語学教室、家庭教師や学習塾もトラブルが多いことは知りませんでした。

リッチー先生:なぜ、語学教室、家庭教師、学習塾のようなビジネスにトラブルが多いのか分かりますか?

あおいさん♪:えーと、もしかして、「知識・技能の向上などの目的を実現」しようとするものだけど、「その目的の実現が確実ではない」ということが関係していそうですが。

リッチー先生:すばらしい。そのとおりです。目的を実現するためにサービスを受ける、でもその目的の実現が確実ではない。だからトラブルになるんです。でもこれって、何かと似ていると思いませんか?

あおいさん♪:コーチングと似ています!

リッチー先生:そうですね。すでに気づいていましたよね。これは、コーチングはもちろん、カウンセリングもキャリアコンサルティングも同様です。

あおいさん♪:なるほど。

リッチー先生:もうお分りですね。コーチング、カウンセリング、キャリアコンサルティングは、トラブルが多いために規制されている特定商取引法の「特定継続的役務提供」取引に極めて似ています。つまり元々トラブルになりやすいビジネスと言えます。誰でも簡単にはじめられて、楽にお金を稼げると考えているとしたら、それは要注意です。

あおいさん♪:じゃあ、私がクライアントとトラブルになっている原因は…。